JKラビング工法とは
JKラビング
工法の用途
- 塗装下地のひび割れ補修
- タイルのひび割れ補修
- コンクリート・モルタル塗り仕上げのひび割れ補修
- この他、構造クラック以外のひび割れ補修
JKラビング
工法とは?
建物外壁のひび割れ補修として、ひび割れ部をU字形にカットしシール材を充填する工法が一般的に行われていますが、補修箇所の凹みや割れ・漏水等、経年による機能的・美観的な問題は避けられません。
JKラビング工法は、短繊維を混入した特殊アクリル樹脂を使用し、耐久性や美観性、またひび割れ追従性に優れた、全く新しいひび割れ補修工法です。
JKラビング工法は、短繊維を混入した特殊アクリル樹脂を使用し、耐久性や美観性、またひび割れ追従性に優れた、全く新しいひび割れ補修工法です。
JKラビング
工法の特徴
- Uカットに比べて、補修跡が目立ちません。
- 作業中の騒音・粉塵が発生しません。
- 施工性に優れ、工期短縮を図ることができます。
- 補修箇所からの雨水等の浸入を防ぎます。
- ひび割れに対して優れた追従性があります。
(ひび割れ追従性試験で約5mm) - 環境に配慮した水系材料です(JKラビング)。
- 硬化後は透明で、タイル面にも使用できます。
JKラビング工法
Uカット工法
ひび割れ
追従性
材料名 | 強度 | 伸度 |
---|---|---|
JKラビング | 10.81N/mm2 | 4.65mm |
比 較 品 (JKラビング繊維なし) |
5.00N/mm2 | 2.53mm |
強度:最大荷量を断面積で割ったもの
伸度:塗膜破断時の伸び量
JKラビング
施工工程
作業手順 ひび割れの幅が... 0.2mm未満 0.2mm以上
JKラビング
工法の仕様
■標準仕様(0.2mm 未満)
材料名 | 塗付け量 | 塗り回数 | 工程時間 | |
---|---|---|---|---|
1 | JKシーラー | 0.1〜0.15kg/m2 | 1 | 3~24h※ |
2 | JKラビング | 0.3〜0.4kg/m2 | 2 | 24~72h※ |
3 | 各種塗装仕上等 | 各製造所の仕様による | ─ | ─ |
■注入仕様(0.2mm 以上)
材料名 | 塗付け量 | 塗り回数 | 工程時間 | |
---|---|---|---|---|
1 | JKシーラー | 0.1〜0.15kg/m2 | 1 | 3~24h※ |
2 | JKラビング① | ひび割れ注入 | 1〜2 | 3~24h※ |
3 | JKラビング② | 0.3〜0.4kg/m2 | 2 | 24~72h※ |
4 | 各種塗装仕上等 | 各製造所の仕様による | ─ | ─ |
※気象条件等による
JKラビング工法の性能
試験項目 | 試験結果 | 下地 | 試験条件等 | ||
---|---|---|---|---|---|
低温安定性 | 合格 | ─ | かたまりなく均一 | JIS A 6909建築用 仕上塗材の 試験方法に準拠 |
|
付着強さ(1)(N/mm2) | 標準状態 | 1.9 | モルタル | 0.7以上 | |
浸水後 | 1.8 | 0.5以上 | |||
付着強さ(2)(N/mm2) | 標準状態 | 2.0 | タイル | ─ | |
浸水後 | 1.1 | ||||
温冷繰り返し作用に 対する抵抗性 |
(1) | 異常なし | モルタル | ひび割れ・膨れ 剥がれなどがない |
|
(2) | 異常なし | タイル | |||
透水性(ml) | 0 | スレート | 0.5以下 | ||
促進耐候性 | (1) | 異常なし | スレート | 変退色、著しい光沢低下がない | |
(2) | 異常なし | タイル | |||
伸び率(%) | 40 | ─ | 約1mm厚 テストスピード200㎜/min. |
JIS A 6021建築用 塗膜防水材の 試験方法に準拠 |
|
引張強度(N/mm2) | 13.8 | テストスピード200㎜/min. | |||
引裂強度(N/mm) | 43.3 | テストスピード200㎜/min. | |||
ひび割れ追従性(mm) | 4.7 | スレート | テストスピード5㎜/min. | 塗膜破断時の伸び |
使用材料(荷姿)
材料名 | 容量・荷姿 | 備考 |
---|---|---|
JKラビング | 14kg(石油缶)/4kg(ポリ容器) /300g(カートリッジ) |
石油缶 |
JKシーラー | 基剤13kg(石油缶)/硬化剤1kg(角缶) | 14kgセット |
基剤3.72kg(角缶)/硬化剤0.28kg(角缶) | 4kgセット |
※水性(水性JKシーラー)、塗装下地用(ユニバーサルJKシーラー)もございます。
施工上の注意事項
- RC躯体やモルタル・塗装・タイル張り仕上げ等のひび割れ補修を主目的とした工法です。構造補強を目的とした補修には不適です(要求性能によってUカットシーリング、自動低圧樹脂注入等の採用を検討してください)。
- 下塗りには、下地・環境に合ったJKラビング専用シーラーをご使用ください。
- 塗装仕上げの場合、JKラビングの十分な硬化を確認の上、施工してください。溶剤系シーラーを使用する場合は注意が必要です(ユニバーサルJKシーラーを推奨します)。
- ユニバーサルJKシーラーは、黄変する場合がありますのでクリヤー仕上げには用いないで下さい。
- タイル等に使用する場合は、必ずJKラビング専用トップコートを施工してください。トップコートがない場合、汚れ・紫外線劣化等により変色するおそれがあります。
- 材料を取り扱う場合、手袋・マスク等の保護具を使用し、安全に留意して作業を行って下さい。
- 密閉した場所では換気を十分に行って下さい。
- 皮膚に触れた場合は、石鹸を使って洗い流して下さい。
目に入った場合は、水道水で15分以上洗い流し、医師の診断を受けて下さい。 - 材料は、直射日光・降雨を避け、室内冷暗所に保管して下さい。
- 可燃物のため、火気のそばには保管しないで下さい。
- 水に濡れた面には、絶対に塗布しないで下さい。
- 撹拌後、吹付け機器・ローラー等は施工部位等を考慮して、適切なものを使用して下さい。
- 塗布後24時間は水が掛からないように養生して下さい。
- この製品を取り扱う前に、必ず製品安全データシート(MSDS)をお読み下さい。