注入技能士会のご案内
技能士会の概要
職業能力開発促進法にもとづいて、受験者がもっている技能や知識を一定基準により検定し、公証する試験に「技能検定」があります。現在、133職種で技能検定がおこなわれています。建物の補修・改修工事のひとつである樹脂接着剤注入施工でも検定が行われ、平成13年現在、全国に約7,000名の合格者が「注入施工技能士」として全国の第一線の現場で活躍しています。技能士会とは、その技能検定に合格した「技能士」が技能のより一層の研鑽と社会的、経済的地位の向上を図ることを目的に設立された団体です。東京都樹脂接着剤注入施工技能士会は、そうした技能士会のひとつで、平成元年12月7日、設立されました。現在会員は、正会員が約80名、賛助会員が5社おります。
主な事業
《講習会、勉強会の開催》
毎年1回、建築物の補修・改修関連に関する技能講習会を開催しています。ここ数年では、次のような講習会、勉強会を開きました。
- 建築改修工事共通仕様書勉強会
建設省(現国土交通省)の仕様書が改訂されたのを機に、その周知徹底をはかるための勉強会。 - 調査・診断機器実務講習会
現在、使用されている調査・診断機器の概要説明と主な機器の実習 - 注入機器勉強会
最近の注入機器は、自動化がすすんだものや、環境に配慮した新しいタイプのものが出てきている。それらの実習。
《技能、技術に関する情報の提供》
随時、技能、技術に関する情報を配布しています。また、実務者のためのマニュアルも作成しています。最近では「調査・診断機器マニュアル」を作成しました。
《技能検定及び職業訓練の実施協力》
◆技能検定「樹脂接着剤注入施工」の実施協力
東京都での実技試験では、技能士会の会員が補佐員を務める等実施に協力しています。
◆連続繊維シート資格認定試験
炭素繊維等連続繊維シートの耐震補強工事等に携わっている技能者の資格として、平成10年に日本樹脂施工協同組合が実施し、現在ファースト協会が行っている「連続繊維シート資格認定試験」では、検定委員、補佐員の派遣等の協力をしています。
《建築改修多能工コンテストの開催企画》
建築の改修工事に携わっている技能者は、多種類の技能をもっていることから、日本樹脂施工協同組合と共同で、それらの方の技能を広く一般に理解していただくため、注入、欠損補修、シーリングの打替え等の腕を競う、コンテストを企画しています。詳しくは事務局へお訪ね下さい
技能検定「樹脂接着剤注入施工」のあらまし
技能検定「樹脂接着剤注入施工」の試験は、例年10月の上旬に受験の受付があります(約2週間)。実技試験は1月下旬、学科試験は、2月上旬です。
学科試験は、真偽法が25問、4者択一が25問の50問から出題されます。
実技試験はぺーパーテストと要素試験からなっています。試験の概要は、次のとおりです。
単一等級 次に掲げる要素試験及びぺ一バーテストを行う。
(1) 要素試験は、接着剤の逮定、浮き筒所の判定、施工手順に対応する作業内容及び工法の判定、接着剤の計量、混練及び注入手順の適杏の判定について行う。
試験時間 30分
(2) ぺ一パーテストは、接着剤の注入における方法、外壁の・劣化現象の判定等について行う。
試験時間 1時間30分
なお、技能検定の申込みに関するお間い合わせは、東京都の場合は、当技能士会又は日本樹脂施工協同組合事務局に他の方は各道府県の職業能カ開発協会にお訪ね下さい。
加入のご案内
(1)会員の資格
1.正会員 東京都で樹脂接着剤注入施工の技能士を取得したもので、東京都及びその近県に居住するもの
2.賛助会員 本会の主旨に賛同する法人
(2)会費
1.正会員 3,000円/年
2.賛助会員 30,000円/年